小説「僕の彼女は中国人」

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zoom RSS 伝染病対策は大切ですが、こんな保育園や幼稚園あるいは学校も問題があると思うわけです

<<   作成日時 : 2012/10/26 09:38   >>

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以前、このブログ記事で、喘息のように人から人に感染するはずがない病気で咳をする子どもに対して「咳がうるさいから学校に来るな」などと生徒の人権を無視する発言を繰り返すとんでもない公立中学校の教師がいることを書いたことがあります。

そんな困った人々は学校関係者だけではなく、保育所関係者や幼稚園関係者にもいます。どこが問題で、どう困った人たちなのかも含めて、書いておきますね。全国の多くの医師が困った問題として捉えているのは、事実なんです。

冬になると、毎年のようにいろんな地方の学校や幼稚園、保育所で”インフルエンザも迅速検査を受けて陰性だと判断されない限り、出席しないで欲しい”などとお馬鹿なことを言い出す教育者と呼ばれる人々が出てきます。彼らはの言い分は「インフルエンザを学校や園で流行させないためだ」というのですが、実はそれは学校や園が行うべき正しい対応ではありません。

にもかかわらず、頑固に検査を受けるように求める教育者と呼ばれる人々がいるは事実です。医師からすれば、「情報弱者の妄言」「不適切な対応で、腹立たしい」などという批判の対象になることはあっても、もうけ主義のとんでもない医師を除けば、そんな出来損ない教育者に賛同する医師はいないのが現実です。

実際、ネットを利用した医療関係者のメーリングリストや小児科医専門のメーリングリストなどにも、全国からそういった教育者に対する苦言を呈するメールや対処法を尋ねる相談メールがしばしば投稿されますし、学会その他の機会に医師が集まると、四方山話の一つとしてもそういう話がしばしば話題にのぼります。

学校や幼稚園における伝染病など感染症に対する対策の指針は、学校保健法という法律やその法律に関連する通達や省令によって決められています。教育者であれば、そのことを当然知っているはずです。それらの指針には、”インフルエンザは迅速検査を受けて陰性だと判断されない限り出席させてはいけない”とは書かれていません。完全に間違ったことをやっている教育者と呼ばれる人々が少なからず存在するのは明らかです。

学校保健法の内容を理解していない教諭などというものは、教諭としては失格でしょう。

2012年の春から、便中ノロウイルス抗原を検出するためのノロウイルス抗原迅速検査が、3歳未満で保険適応になりました。本来、3歳未満ならノロウイルスよりもロタウイルスやアデノウイルスによる胃腸炎がうんと多く、むしろ成人の食中毒が疑われる例にノロウイルス感染が多い傾向にあります。にもかかわらず成人には保険適応がないのは、結局のところ、医療費を増やしたくないという国の意図が働いているようです。

ところが、実を言うとノロウイルス抗原迅速検査の正解率は、70-80%程度あればいい方で、実際は60‐65%程度だとする報告もあり、とても低く、信頼性は高くはありません。

しかも、ノロウイルス胃腸炎もロタウイルス胃腸炎もアデノウイルス胃腸炎も治療法はまったく同じで、ウイルスの違いによる特別な治療法などというものは存在しません。そのため、敢えて便のウイルス抗原迅速検査をまったくしない医師もいますし、私も診断に苦慮する場合にのみ補助診断検査としてたまに検査をする程度です。実際、ウイルス性胃腸炎はウイルスの種類に関係なく、きちんと水分管理に係わる治療など基本的なことを行えば治る病気です。

にも関わらす、最近になって「嘔吐や下痢がある状況になった場合、すべての園児にノロ、ロタ、アデノ抗原検査を義務づけ、それが陰性になるまで通園を許可しないという保育園がある」と呆れると同時に怒りを感じるという医師が全国各地に出始めました。

健康保険の審査に係わっている医師たちは「保育園が症状があるすべての子どもに対して一律に検査を求める場合には、それが保護者の同意とか医師の判断抜きに行なうとなれば、検査は保険診療外であり、保育園が費用を負担すべきでしょう」と控えめに言う医師もいれば、ずばり「保険診療の利用を許可してはならないと考えます」という意見を出す医師もいます。

ところが、そういう要求をする保育園の多くは乳幼児医療費の公的補助があることを理由に「保護者がお金を窓口で払っても、あとで戻ってくるから実質無料でしょ!」などと居直るケースもあるそうですから、ますます呆れます。

こういう保育園は無知蒙昧な馬鹿と言っていい情報弱者が運営しているとしか言えません。教育者のくせに、自分の仕事に必要な基礎知識が欠如しているわけですから、そんな人たちが保育園や幼稚園を運営するのは社会全体に対する損失にしかなりません。

幼稚園には学校保健法が適応されますが、保育園には厚生労働省が平成21年8月に出した「保育所における感染症対策ガイドライン」の尊守が求められています。このガイドラインには”ウイルス性胃腸炎(ノロ、ロタ、アデノウイルス等)での再登園の目安は嘔吐、下痢等の症状が治まり、普段の食事がとれること”と明記されており、”症状が消失した後もウイルスの排泄は2〜3週間ほど続くので、便とおむつの取り扱いに注意する”という記載もされています。しかし、迅速検査の必要性はどこにも記載されていません。

”常に、患者さんがいるつもりで、手洗いをきちんとする、おむつの処理をする”という保育園としては日常業務として行うのが当然のことをきちんとすることが大切だと指摘する専門家もたくさんいます。

つまり、「下痢や嘔吐があるすべての園児にノロ、ロタ、アデノ抗原検査を義務づける保育園というのは、厚生労働省のガイドラインの存在を知らないか、無視しているだけではなく、手洗いやおむつの処理をいい加減にしてしまう、レベルの低いとんでもない保育園だ」という見方が成立してしまうわけです。

厚労省が公示している「保育所保育指針」には「感染症に関する保育所の対応方法等について、あらかじめ関係機関の協力をえておくこと」と明記されています。

つまり、保育所保育園が一方的に決めつけて対応するのではなく、医療機関や保健センターなどの関係機関とあらかじめ相談しておくように、という意味の文章が記載されていますが、それすら読んでいない保育所だということになり、そもそもそんな保育所に子どもを預けるなんて、とんでもない話だということも言えなくはないわけです。

「食物アレルギーがあったら血液検査をしてくれ、と保育所が保護者に一律に要求するのも同じような話ですね」とため息をつく医師もいますが、私もその意見には同感です。

結局のところ、こういうお馬鹿な要求を通園してくる子どもたちの保護者に求める保育園というのは、”感染症が園内で流行して、保護者たちや世間から園の責任にされてはたまらない”という保身の意識が先にたつ単純な情報弱者なのでしょう。幼稚園から高校までの教諭たちにも、似たような人たちがいるから「インフルエンザの検査を受けないと学校に来ないでくれ」などと言われてくる子ども達が各地にいるわけですね。

みんな自分の立場を守りたいだけで、必要な知識がない情報弱者というお馬鹿状態にあるままで、それに対する反省もなければ、正しい知識を求めようという発想もないわけです。困ったものです。震災瓦礫の広域処理の受け入れに反対した人たちも、似たようなものでしたけどね。そんな人が少なくないのは、世の常なんでしょうね。
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コメント(17件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして。おせわになります。現代中国、隣国を勉強できるブログですね。お気に入りにいれさせていただきました。
さとし君
2012/10/26 10:23
この記事もそうですけど、日本の話が圧倒的に多いわけですけどねw

中国について学ぶよりも、いかに日本や日本人が体裁ばかりで中身がないか、まずそれを学ぶことから始めた方が1024倍はお徳だと思います。

1024倍とか、256倍とか、昔からIT関連の世界では良く使う数字ですけど(笑)
矢吹 徹
2012/10/26 12:47
規則を知らない幼稚園関係者や学校関係者に馬鹿げた検査を拒否するために保護者を通じて提出するためのパンフレットか何にかを作ることを考えていたのですが、日本各地にすでに同じことを考えて資料を試作している小児科医がいることもわかりました。

どこにでも馬鹿で自分の仕事に対する基礎知識が十分ではない教育関係者気取りな人々がいるってことはよくわかりました。
矢吹 徹
2012/11/14 12:17
つい最近も、とある保育所でアデノウイルス感染症の子どもがほんの少しいたというだけで大騒ぎしている馬鹿丸出しの保育園がありました。

プロの保育士とは思えない、無責任な騒ぎ方をする保育園が多過ぎます。

政治家は票欲しさに保育園の数を増やすことばかりアピールしますが、質も担保して欲しいですね。安心して子どもを預けることができません。

病気が流行した場合に責任を追及されたくない人たちが保育所や幼稚園や学校を運営しているのが現実です。

いじめ問題で責任を追及されたくなくて隠蔽する体質と根幹は本質的に同じです。
矢吹 徹
2012/12/04 07:51
【2012年改訂版 保育所における感染症対策ガイドライン】 が出ています。以下のURLで入手可能です。

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/pdf/hoiku02.pdf

参考になりますよ。本来は、保育士なら誰でも存在をしっていなくてはならない物です。
矢吹 徹
2012/12/04 19:38
ある公立の診療所でノロウイルスの便迅速検査でノロウイルスだと診断されたものの薬を処方されず、そのまま2週間経っても腹痛、下痢、嘔気が持続しているという理由で中学生が、私がバイトをしている病院まで1時間半もかけてやってきました。

検査をしても、治療できなければ、意味は検査をする意味はないわけですが、そんなレベルの医師は国公立の医療機関にだって少なからずいるわけです。

ノロウイルスの検査の正解率は、陰性でも陽性でも65%以下です。そんな検査を必死になってやりたがる馬鹿な医者もいるんです。

まったく、日本の医療レベルは低いですね。せっかくノーベル賞を受賞する研究者がいてくれても、優れた研究成果を実践に生かせない無能な医者が多いので、もtったいないことがいっぱい起きるわけです。

馬鹿な医者より医師を選ぶべきです。
矢吹 徹
2012/12/14 12:13
私のバイト先の病院では、インフルエンザの検査を登園、登校のために再検査を希望する場合には、全額自費で診療することに決まっています。

法律の定めにはなく、医学的にも無意味なことを求める、まともではない、はっきり言って異常者としか言いようがない低レベルな教育者たちに対する警告の意味もこめているわけです。
矢吹 徹
2013/01/24 07:50
「アデノウイルス登園するには再検査」なんていう検索をしてきた人がいます。

そんなことを求める幼稚園や保育所があるなら、そんなところは狂人集団かバカの集まりでしかないということです。

自分の仕事に関する基礎知識のない人々が運営する施設に子どもを預けるなんて、私には怖くて出来ませんから、私の子どもが通う幼稚園でそんな話が出たら、そく退園させると思います。
矢吹 徹
2013/02/03 11:40
「ロタウイルス 怖くて 預けられない」という検索をしてきた人もいますが、日本のロタウイルス感染症は、それほど怖い病気ではありません。

よほどの藪医者に誤診されるか、症状が出ているのに何日も病院に連れて行かなかったり、などということがない限り、命にかかわることはありません。

並みの小児科医にも十分に治せる病気です。日本の子どもは他の貧しい国の子どもよりもこの病気には強い傾向にあることはよく知られた事実です。

ここ20年ほどの間に、日本人にはやたらと過剰反応する人が増えました。そういう愚かさを利用して人を騙してお金を得る詐欺師も増えています。

もう少し冷静に正しい知識を持つべきです。ロタワクチンを受けてもロタウイルス感染症になることはあります。

5歳までにすべての日本の子どもは1回以上3回までロタウイルスに感染しています。でも、死亡率は0.1%もありません。怖がるなんて、無意味です。
矢吹 徹
2013/06/15 10:15
「感染症にかかるから幼稚園通園させたくない」という愚かな人もるんですね。

”人は感染症に感染することで抵抗力を身につけて、より健康になっていく”ということも事実であり、しっかりと栄養をとり普段から規則正しい生活と子供らしい遊びをさせることで社会性と基礎体力を身につけさせることで幼稚園などで感染症をもらっても重症化せずに済む体を作っていくことが大切なんですけど、それを理解せずに怖がるだけの親って、親としての責任を果たすべき知識も思慮もないってことになるんです。

衛生に気を付け過ぎることでアレルギー疾患が増えたのではないか、という学説すらあるわけで、過剰に感染症を怖がるのは無知がなせる技だとしか言いようがありません。

正しい知識があれば感染症など恐れるに足りないものです。それは親だけではなく、幼稚園や保育園の職員にとっても同じです。

「登園して感染症をうつされた。どうしえくれるんだ」とごねる馬鹿なモンスター親がごく一部にいるために、園の関係者も過剰反応になってたいした問題でもないのにちょっと体調が悪い子がいるともう追い返してしまったり、登園の際には薬は持ってくるなと言ったり、親と園で責任のなすりあいが起きてしまうことがしばしばあるのも、根本は無知とそれにょる過剰反応が原因なんですよね。
矢吹 徹
2013/09/16 13:51
「ノロウイルス 怖くて幼稚園にいけない」などという馬鹿な検索をしてきた人がいますが、それってマスコミに乗せられ過ぎの情報弱者ですね。

早期に受診すれば、早期に治る病気です。

それよりも、正しい知識を学ぶべきですね。
矢吹 徹
2013/12/03 11:07
「ロタウイルス 検査しない医者」という検索をしてきた人もいました。ロタウイルスは検査しなくても便を観ただけで7割以上ロタウイルスだとわかります。症状と便の色と診察所見で9割近く正解できます。それがでくないなら、小児科医としては未熟者ですが、それがなにか?という感じです。

治療法は他のウイルス性胃腸炎と同じです。予防法も同じです。

やたら検査をしても治療の役には立ちません。
矢吹 徹
2014/06/14 09:04
保育園や幼稚園でノロウイルスやロタウイルスに感染するってよくある自然なことなのですが、移されたという過剰反応をする変な人もアクセスしてくることがあります。本当は移されたのではなく、自然に運悪く偶然に移ってしまっただけで、誰にも責任はないことでも、移されたという過剰な被害者意識をもってそれを振りかざす知的レベルが高くないというよりも考えが浅い人が増えたようです。そういう人につける薬はありません。
矢吹 徹
2014/12/11 22:56
「ノロ+子供+通園させる+馬鹿」などという検索をしてくる情報弱者もいます。”馬鹿はあなたの前の鏡に映っていますよ”ということなんですけど、気づかないのでしょう。
矢吹 徹
2014/12/22 08:34
「ノロが怖くて幼稚園に行けない」という検索をしてアクセスして来る人が今でもいます。そいう理由で幼稚園にいけないなら、精神科を受診するべきでしょうね。過剰反応もいいところです。
矢吹 徹
2015/10/29 20:20
”無責任な親 嘔吐下痢でも通園”なんていう検索をしてアクセスしてくる過剰反応をしている自分に気づかない、病識がない人もいます。困った世の中です。
矢吹 徹
2015/12/23 10:35
正月早々「保育園 病気 隠蔽」という検索をしてアクセスしてきた異常者がいました。そんなに保育園が信用出来ないなら、仕事するのは夫か妻だけにして家庭で子どもを育てるべきです。共稼ぎするなら、どこかに子どもをあづける必要が出てしまうなら、文句を言うなって感じです。一人親の家庭ならともかく、背伸びをする生活をするために子どもを犠牲にするのを誤魔化したい体裁を気にする親ほどこ幼稚園や保育園での病気にうるさいので、うざいです。集団生活すると子どもは他の子どもから伝染病をもらうのは自然なことです。無菌状態で育てようとすると、つまり、病気恐怖症の親の子どもほど弱くて、アレルギー疾患になりやすいという科学的データも学会などと最先端では言われています。厳格な除去食をするほどアナフィラキシー例が増えることも証明されています。清潔すぎる環境で育つほどアレルギー疾患が多く、かつ重症化することもわかっています。馬鹿な親ほど病気の子どもを増やしているのが現実です。
矢吹 徹
2016/01/03 00:09

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