小説「僕の彼女は中国人」

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zoom RSS 呆れた教育委員会

<<   作成日時 : 2013/08/16 22:45   >>

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市町村や都道府県が設置する教育委員会はここ数年の報道でも理解できるようにろくでもない連中が委員や教育長になっているケースが多々あることがわかりますね。

定年退職した教育とは何の関係もない元公務員や内科医が教育長におさまっている自治体もあるそうですから、教育に関する知識も見識もどうでもいい名誉職の団体で権威だけを守りたい役に立たない連中だということは、もう十分に判っているという意見を持っている国民も少なくないと思います。

今年3月に奈良県橿原市で飛び降り自殺した市立中学1年の女子生徒について、いじめが関係しているのではないかという疑惑があるわけですが、学校側が実施したアンケートの結果、女子生徒に対するクラス内でのいじめや部活動での先輩による暴力を見聞きしたと証言した生徒が、40人いた(実際は40人を超えていた、が正しいわけですが)学校や教育委員会がムキになって自殺といじめとの関連を否定しようとしていることが見て取れる状況ですね。

亡くなった生徒の両親に対して学校や市教育委員会は「自殺の理由の詮索はプライバシーの侵害になる。亡くなった生徒の両親が騒ぐことで学校に残っている生徒たちが傷ついているのがわからないのか」などという趣旨の文章を出したというのですから、どう考えても正常な感覚の持ち主には思えませんね。

”何かを必死で隠している””説明責任を放棄して逃げている”という批判があっても不思議はありませんね。両親についている弁護士は「学校側は何が侵害になるのかを具体的に指摘せず、いたずらにプライバシーを強調している」と学校側の姿勢を批判したそうですが、その批判は正しいと思います。

自殺の原因について「一番はやっぱりクラスの友達のことであったり、暴力のことであると思います」とアンケートに答えた生徒までいるというのですから、学校や市教育委員会の話は簡単には信用できませんね。報道の範囲では、彼らのやり方は明らかに不自然と言うか、不適切です。おそらく、わが身が可愛くて真相を究明するのが怖いのを必死で隠しているのでしょう。そう疑われても仕方がない状況だと思います。


ところで、島根県の松江市では、とんでもなく馬鹿な出来事がありました。

漫画家で故人の中沢啓治さんの代表作「はだしのゲン」という作品は、戦争の悲惨さや日本の歴史上の大きな過ちを正確に:子どもたちに伝えることが出来る貴重な本です。レイプシーンも描かれていますが、それは事実を素材として描かれたものであり、性的な問題の範疇に入ると捉えて子どもへの教育上に好ましくない批判すべきものではありません。子どもたちにも事実を伝える方法として、彼の漫画は適切なものです。

ところが、間違った歴史認識をしているとしか考えられない松江市民がいたそうまのです。その市民は自分の不明さをまったく認識することなく昨年の8月に「間違った歴史認識を植え付ける」として「はだしのゲン」を学校図書室から撤去を求める陳情が市議会に提出したというのです。

まともな松江市の市議会は、当然のことだと思いますが、昨年12月の市議会においてその陳情を全会一致で不採択としました。おろかな馬鹿右翼の陳情など無視するのが当然だと思います。

ところが、松江市教育委員会は、この漫画を再確認して「首を切ったり、女性への性的な乱暴シーンが小中学生には過激」と判断し、その月の校長会でゲンを閉架措置とし、できるだけ貸し出さないよう口頭で求めた言うのです。それを受けて、市内の小中学校49校のうち39校がこの作品を全巻保有しているが、全て閉架措置を取っているという愚かしいことをしているのですから、まったく呆れます。歴史認識が出来ていない愚か者だとしか言い様がありません。

松江市教育委員会に対して市議会で否決された市民が陳情し直したのでしょうか?

およそ教育委員会というのは、事なかれ主義です。内容を確認するという体裁を整えて、右翼的な市民に騒がれるのを避けたかっただけなのではないか、という疑惑を感じます。文部科学省は「こうした例は聞いたことがない」としているそうですが、日本の一般社会におけるこの作品に対する受け止め方と相反する判断をする教育委員会の姿勢を疑問視するのも当然だと考えます。

「旧日本軍が人の首をはねたり、女性に乱暴したりする場面がある」のですが、それは事実に基づいた話です。私の祖父は軍人として戦争に参加し、なんとか生きて帰国した人物です。その祖父が私に話してくれた戦争の話の中にはそういう事例が本当にいくつもあったのをはっきり覚えています。

松江市教育委員会によると作品には、旧日本軍が人の首をはねたり、女性に乱暴したりする場面があることから、子どもたちに間違った歴史認識を植えつけることになるとして市民から撤去を求める声が上がり、市教委が昨年12月、全校に要請したという報道になっています。つまり、歴史を歪曲している市民からの要請であったことは明らかです。

「ゲン」を研究する京都精華大マンガ学部の吉村和真教授は「海外で注目される中、松江市教委の判断は逆行している。ゲンは図書館や学校で初めて手にした人が多い。機会が失われる影響を考えてほしい。代わりにどんな方法で戦争や原爆の記憶を継承していくのか」と話されているそうですが、私はまったく同感です。

作品の版元である出版社「汐文社」の政門一芳社長は「一場面を取り上げて過激だとせず、本質を見てほしい」と話されていますが、今の日本各地の教育委員会の関係者にそういう能力がある人物がいると期待する方が間違っているのかも知れません。

馬鹿なこともごり押しで陳情すると、横車は通ってしまうのが、日本という素晴らしい国の現実ですね。

少なくとも、教育委員会制度は廃止すべきでしょうね。それをしないと教育改革は出来ないように思います。
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コメント(6件)

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松江市の小中学校で市教委に従った学校では教師も父兄も誰も反対しなかったそうですが、おそらく父兄のほんとどが知らなかったことではないかと思います。従った学校では教師は考える力がない出来損ないが多い可能性もありますね。教育委員会の上意下達のみで成り立つ教育なんてありえないはずですけどね。

まぁ、従っていない学校もいくつかあるようなのですが、松江市の学校教育も瀕死の状況にあるよですね。
矢吹 徹
2013/08/17 13:13
2011年夏にゲンを読んだ小学校低学年の児童の保護者から「強姦などの性的描写などがあり、小さな子が目にする場所に置くのはどうなのか」という視野の狭い単細胞的なクレームがあったために、2年前からゲンを事務室に移し、自由に手に取れない状態にしていたそうです。

私は子ども時代にこの本を読んで、戦争の悲惨さ、戦争が人を凶暴化させ狂わせる恐ろしいものであることを学びました。

史実を史実として、親がどうしてそんな強姦という非人道的なことが横行したのかを子どもに適切に解説する能力も理解力もないケースで、つまり、事の本質がわからない親のおろかさによるクレーム、つまり、モンスターピアレントと何も変わらない人によるクレームと、それを怖がって過剰反応する人々の哀れな関係が見えてきます。

日本人の質が劣化している、という話はこういう形でも現れているわけですね。周辺国を軽蔑している暇は日本人にはありません。

メディアの取材に対して、図書館側は「協議を怠り、反省している。市民の知る権利を守るのが図書館の役目なので、一般書コーナーに移動させるなどしたい」と言っているそうですが、本音は「露見しちゃったから、体裁を整えなくっちゃ…」というものではないにかと疑いたくなりますね。

市民が自由に閲覧できないようでは、市民のための図書館とは言えません。
矢吹 徹
2013/08/19 23:51
ついこないだ、そのことで祖父母にブチ切れたばかりです。

つい最近、日本のどこかで起きた自殺事件をも何とも思わないかのように教育委員会が今回の橿原みたいな対応ばかりするこの時勢に「校長や教委は聖職だ」の一点張りをブチかまして来るんですから…。
…………
2013/08/20 13:21
松江市教育委員会は松江市議会が市民からの「間違った歴史認識を植え付ける」というバカげた陳情を不採択としたことや、市内外から反発の声が多数寄せられていることを理由に、「手続き的にどうだったか調査する必要がある」と体裁を整えて、「今後は撤回も視野に、委員会会議の意見を聴いて再度検討したい」と言い出したそうです。

ブレまくりの教育委員会が聖職なわけがありませんよね。教育に無関係な人材が教育長になったり、管理能力のない無能な校長がいたり、聖職どころか風俗で生殖行為をする校長や淫行をする校長すらいる日本に聖職ですって?

三歩下がって師の影を踏まず、なんて昔はいいましたが、今は三歩進んでダメ教師を葬れという言葉が必要な時代でしょうに。
矢吹 徹
2013/08/20 17:33
つい最近、こんなこともありました。

この前、俺の知人女性が結婚するとのことで披露宴の招待状が俺の所に届いて、参加しようと思ったのですが、新郎が現職校長の息子だと知って一気に興ざめして参加する気が失せました。

俺が新婦の父親だとしたら、この時勢にそんな男に「娘さんを下さい」って言われたら口で返事するより先に灰皿でシバくと思います。
…………
2013/08/21 01:17
松江市教育委員会は、閲覧制限撤回の理由を「一部の人物だけによる決定によるもので、手続きの不備があったこと」だとしていますが、それって言い訳にすぎないわけです。必死で体裁を整えて、多くの反対意見に従った日和見主義を隠そうとしているに過ぎないと指摘して良いと思います。

市民に文句を言われるたびに、その文句の方向に傾き、数が多い意見になびいた、というだけの話です。

教育委員会という組織を撤廃する制度改革が必要でしょうね。
矢吹 徹
2013/08/27 08:18

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