今日公開した「さて、今回も報道に対する感想を…」という記事について、もう一つだけ、追加の話を書いておきます。 2013年9月18日の中国共産党機関紙”人民日報”は”柳条湖事件に始まった抗日戦争に勝利した中国人の「意志と気迫」を「世界各国が尊敬すべきだ」と主張。「中国が前に進むためには国の恥と苦しみの記憶を捨てるべきだ」とする西側メディアの見方は「おかしな理屈」と切り捨てた上で、沖縄県・尖閣諸島の問題をめぐる日本との対立について、ロシアの専門家を引用する形で「過去数十年で、中国は政治経済、軍事の面で長足の進歩を遂げた。東アジアのパワーバランスは既に変化した」と指摘する記事を出しました。 この記事を書いた人物は”かつて日本は帝国主義の名のもとで、急速に進歩した日本の経済力と軍事力を過信するおバカな空気を若い軍人たちに書き散らかし、おごり高ぶりによって愚かな戦争に突入していった”のだという歴史的事実を無視しています。中国政府関係者やこの記事を書いた中国共産党党員が本当に正しい歴史認識をしているのであれば、このような馬鹿な記事は書かないはずです。 なぜなら、真に正しい歴史認識をしている国は、他国の過去における歴史的過ちを後追いすることはないからです。中国も韓国も、自国の発展に自惚れ、傲慢なって過去における日本の過ちと本質的に差がない愚かな言動に走っていることを自覚していない政治家や評論家やネットユーザーがたくさんいます。同時に、今でも、そんな中国や韓国と似たような政治家もネットユーザーも無知なおバカも日本人にもいます。 お気の毒さま、としか言いようがないです。 ただし、日本の三流メディアは報じたことがありませんが、この”人民日報”を購読してきちんと読んでいる中国人は全人口の5%もいません。中国人に向けて書いているふりをして外国のメディアを脅かす道具になっているのが現実です。 昔から多くの中国人が読んでいるなら、”尖閣諸島がアメリカから沖縄とともに日本に返還された”という内容の記事が人民日報に掲載された過去の事実を中国政府が無視し出来るわけがありません。中国の国民が読んでいないことをいいことに、政治家や軍人が都合よく好きなことを言っているわけです。 日本人も中国人も多くの国民が情報弱者なんですよね。嘘を教えている韓国も同じです。 中国人だって、大雨で増水した大阪市北区の淀川で大阪府高槻市の小学4年男児を命がけで救助した留学生のような正義感の強い人物はたくさんいます。どこの国にもいます。それを素直に認めないと、何も始りません。というか、まともな人間なら、認めるのが自然でしょうね。 |
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