小説「僕の彼女は中国人」

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zoom RSS 医学者と医師は別物なので…

<<   作成日時 : 2015/01/09 22:04   >>

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つい先日、ある大学から来ているアルバイトで内科外来で診察している医師に笑わせてもらった、というか、呆れさせてもらったことがあったので、書いておこうと思います。

某内科診療所に日頃からかかっているお年寄りが5日前から熱が出ていて、急に咳が出るようになり、その診療所でもらった薬が効かないことからとある病院に紹介されたそうです。その病院はいくつも病棟がある大きな病院なのですが、一つの病棟でインフルエンザが蔓延してしまい、病棟を一時的に閉鎖していたらしいんです。でも、他の病棟は問題なく運営出来ていて救急の受け入れはしていました。

にもかかわらず、その病院の医師は病棟は満床で入院はさせられないと言って私が小児科や感染症内科の仕事をしている病院にそのお年寄りを肺炎として紹介してきました。その時に内科外来で診察をしていたのは某国立大学で研究をしていている医師でした。その医師は自分で診察してレントゲン写真やCT画像も見た上で感染症内科を担当している小児科医である私に入院加療を依頼してきました。

でも、私はその患者の主治医になることは断りました。なぜなら、そのお年寄りには肺炎はなかったからです。そのお年寄りのレントゲン写真とCT画像は肺炎ではなく胸水貯留とうっ血性心不全の存在を示していましたが、肺炎はありませんでした。私は心電図検査を依頼し、そのお年寄りに心房細動があることを確かめました。結局のところ、そのお年寄りは心房細動を伴う慢性心不全がウイルス性の普通感冒に罹患したことをきっかけに急性増悪して胸水貯留を起こし、食欲不振と水分摂取不足による血管内脱水を起こしていたのです。こういう患者さんの治療は脳梗塞を予防しながら脱水とうっ血性心不全をバランスよく治療することが求められ、循環器内科医に任せる方がいいわけです。

小児科医である私にわかることが、内科外来で診療している医師歴13年ほどの学者さんにはまったく解らず、肺炎だという紹介状を鵜呑みにしていたのです。しかも、患者さんを引き受けてくれた循環器内科医は、「あの外来の先生には無理です」と笑っていました。

紹介して来た病院の医師は、そのお年寄りの患者さんが高齢で耳が悪く認知症や脳梗塞後遺症の嚥下障害があって入院加療にいろいろと手間がかかる割に病院の収益に繋がらないことを見越して、だましやすい学者内科医に故意に紹介してきたんですね。循環器内科医がその辺りの裏事情を詳しく教えてくれました。

こういうことが本当にあるんです。日本って素晴らしい国ですね。
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