小説「僕の彼女は中国人」

アクセスカウンタ

zoom RSS ”組合の遠藤さん”の話

<<   作成日時 : 2015/08/15 15:50   >>

トラックバック 0 / コメント 0

その昔、”生協の白石さん”という本が楽しい本として人気を集めましたね。大学生協のお店を利用する学生からの要望や質問が投書されると、店長の白石さんがウイットとユーモアのある回答をされ、その面白いやり取りが本にまとめられたものでした。

”生協の白石さん”って、楽しくて賢くてまじめで素敵な人だな、というのが読者の多くが感じたことだと思います。

ところで、私はその反対の立ち位置にいる”組合の遠藤さん”の存在を知ってしまいました。

私は転居に伴って、組合の保険を住所変更を依頼しました。組合から私が電話連絡した新しい住所に封書で新しい住所と旧住所を自分で書いた「変更届」を提出するようにという通知でした。

私は同封されていた用紙の所定欄に必要なことを書いて、間違いがないことを確認してから、やはり同封されていた封筒に用紙を入れておくりました。

3日ほどして、私の携帯電話に”組合の遠藤さん”を名乗る人物の留守番電話が入っていました。内容は、”保険のことでお含みしたいことがあります”というものでした。”お含みする”とは”耳寄りな情報などをこっそり知らせたい”などという場合に使う言葉ですから、私は新しい保険の勧誘なのかと思い、新しい保険にはあまり興味がないので、録音を聞いてスルーしました。

さらに数日後、私は夕方の5時半を過ぎに仕事を終え、携帯電話を取り出すとまたもや”組合の遠藤さん”から”保険のことで質問したいことがあるので、折り返し電話して欲しい”という録音がされていたので、急いで電話をしましたが、応対に出たのは”営業時間は午前9時から午後5時までです。お手数ですが、この時間帯にお電話をいただきますようお願いします”という機械的な女性の声のテープが回っているだけでした。

私は、医師であり、職場の同僚たちと同じで診察室や病室に私用携帯電話を持ち込むことはしません。外科医ではなくても、必要に応じて手術室でも診療を行いますが、そういう場合は特に私用の携帯電話なんて持ち込みません。スマホも同じです。

次の週になると遠藤さんの録音はありませんでしたが、週末近くになって組合から封書が届きました。中を開けると遠藤さんからのこんな文章が入っていました。

「保険のことで質問したいことがあります。お手数ですが、平日月曜から金曜日の午前9時から午後5時の間に下記の番号にかけてきてください」

私は思いました。”間違いなく組合の業務用封筒であり、住所も電話番号も組合のものだし、本当に組合の遠藤さんに間違いないようだ。でも、せっかく文章をわざわざワープロソフトで作成して送ってきたのに、質問の内容が書かれていないのだろう?郵便料金の無駄じゃないの?”

そこで、私は遠藤さんの文章に続けて、こう書きました。

「私が依頼したのは住所変更だけです。他には何の変更もありあせんし、組合が入力されているデータには間違いも問題もまったくありません。質問があるそうですが、この文章にはそれが書かれていません。個人情報は電話では話せません」

その文章を返送した後、”組合の遠藤さん”からの電話はありませんでした。そして、数日後、組合から”「変更届でお申し出いただいた変更の手続きができました」という通知が新しい住所に届きました。

でも、その通知の中にも遠藤さんの質問はかかれていませんでした。もちろん、その後もいつまで経っても遠藤さんからの連絡はありません。

”組合の遠藤さん”は、電話で質問しようと考えると電話で質問することしか頭になく、文章を書いていても文章で質問したり、文章で返事をもらうという発想ができない、脳機能に障害のある人だったようです。

だから、文章で私が返事を書いて”電話では個人情報を話せません”という一文で電話をして来なくなったようです。その前に電話がなかったのは、私が遠藤さんの指定した時間に電話をかけるのを待っていたからでしょう。

質問の内容がなんだったのか、それが解決したのかどうかを私に知らせる道義上の責任が遠藤さんにはあるはずですが、遠藤さんはその責任を果たしてはくれないようです。

もっとも、私は保険の住所変更手続きができて、新しい住所で組合の別の支部の人のお世話になるわけですから、今後は遠藤さんにかかわる必要はないわけですから、放置しておくことにしました。

そんなわけで、私にとって”組合の遠藤さん”はコミュニケーション障害がある機転の利かない人、の代名詞のような存在になりました。

そうそう、ネットでもたまに他人の会話に的外れな突っ込みを入れてくる変な人がいますね。いろんな脳機能障害のパターンがあるようです。
コメントとして、追加事項や説明を記載することがあります。

読者コメントもよろしくお願いします。

コメント記入欄はそれぞれの記事を書いたページの一番下の方にあります。

このブログのシステムにスパム・リンク(スパム・トラックバック)と判定された場合、なんど同じものを貼っても恒久的に反映されることはなく、自動的にシステムがその書き込み、貼り付けデータを削除します。

たまに釣れる粘着さんのコメントもシステムが自動削除します。気づかずに粘着コメントを書き込んでも誰にも読まれません。

以下の広告は無視してください。怪しいものも含まれているかも知れませんが、私は保証しません(笑)

On this site,it is no use of writting something in English,sory. The system will automatically refuse something in English.

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
”組合の遠藤さん”の話 小説「僕の彼女は中国人」/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる